こちらの方は白髪染めといわれてる
アルカリカラーは使っていません。
なぜなら、
ジアミンアレルギーという
アルカリカラーに必ず入っている
染料で起こるアレルギーのあるお客様だからです。
もう何年も通っていただいてますが、
最初の頃、
帰宅後にかぶれた状態になると聞き、
もともとカラーする度にそうなるから
そんなものかと思ってたとのこと。
ある日カラーをしにこられて、
頭皮の状態を見た時に
アレルギーの可能性があると思い
その日はアレルギーのお話をして
カラーをやめた方がいいとお伝えしました。
また、病院で検査をするようにお願いしました。
きちんと検査を受けることで
今後カラーができるかどうかの判断基準になるし、
出来なくなった場合のお話もしました。
結果がどう出た場合でも
白髪はきちんとベストな方法で
対処していくこともお約束しました。
お客様もご納得いただき、
次回までに検査を受けて来てくれるとお約束してくれました。
簡単にアレルギーって言葉を耳にしますが
アレルギーは重症化すると命にも関わります。
私自身も美容師になった頃から
カラーによるトラブルを散々かかえてきたからこそ
頭皮のトラブルがどれだけ深刻で
辛いかわかります。
アレルギーを知らずに対処法を間違えた時のリスクはお客様にとっても
私達にとってもリスクが伴います。
だからこそ、
責任感を持って
きちんとひとりひとりのお客様と
向き合うことが大切だと
私は思っています。
アレルギーだけではなく、
美容師として、スタイルを作る上で
目の前のお客様にとって
今何が必要か、的確なご提案と必要に応じて
然るべき指導をさせていただくのも
私達美容師の大切な役目だと思っています。

私は美容師として、
お客様がお店にいる時だけ
気にかけていればいいわけではなく、
お客様がお家に帰ってからも
綺麗で快適が続くことを保証したいと思っています。

お客様には
「あの時、はっきりと言ってもらえて良かった。」
とおっしゃっていただき、
じゃなかったら今頃検査もしてないしそのまま放置してて
もっと酷い目にあってたかもしれないとのことでした。

白髪が出てきた時に
カラーをせずに過ごすのは
なかなか厳しいのかなとは思います。
だからこそ、
長い付き合いになるカラーとは
健康的に快適に付き合っていただきたい
という想いに尽きます。